イントロダクション

累計発行部数35万部を超える大人気コミック「ねことじいちゃん」(KADOKAWA刊)が待望の実写映画化。メガホンを取るのは動物写真家・岩合光昭。岩合監督にしか撮れない猫たちの表情や島の美しい風景とともに、そこに暮らす人々をユーモラスかつ繊細に描き出しました。主人公の大吉さんには岩合監督からの「志の輔さんしか考えられない」と熱烈オファーを受けた落語家・立川志の輔。共演には柴咲コウをはじめ、小林薫、田中裕子、柄本佑、銀粉蝶、山中崇、葉山奨之など人気・実力を兼ね備えた俳優陣が集結。そしてもう一人の主人公、猫のタマ役は、100匹以上のオーディションから抜擢されたベーコン。まあるい体にふてぶてしい表情、志の輔師匠との息の合った動きなど、観る者の心を奪う熱演(?)は必見です!

ストーリー

2年前に妻に先立たれ、飼い猫のタマと暮らす大吉、70歳。毎朝の日課はタマとの散歩、趣味は亡き妻の残した料理レシピノートを完成させること。島にカフェを開いた若い女性・美智子に料理を教わったり、幼なじみの巌や気心知れた友人たちとのんびり毎日を過ごしている。しかし友人の死や大吉自身もいままでにない体の不調を覚え、穏やかな日々に変化が訪れはじめた矢先、タマが姿を消して――

一人と一匹、生まれ育ったこの島で、共に豊かに生きるために下した人生の選択とは――

キャスト

立川志の輔 SHINOSUKE TATEKAWA 1954年2月15日生まれ、富山県出身。劇団所属の後、広告代理店勤務を経て83年に立川談志門下に入門、落語家に転身。90年に第44回文化庁芸術祭賞演芸部門を受賞。07年には第57回文化庁芸術選奨文部科学大臣賞大衆演芸部門を受賞し、さらに15年には紫綬褒章を受章。18年には出身地である富山県から、初代受賞者として「県ふるさと貢献大賞」を授与された。数ある作品の中でも代表作として知られる新作落語「歓喜の歌」は08年に同タイトルにて映画化とテレビドラマ化されており、映画には志の輔本人も落語家役として出演している。その他、映画への出演はこれまでに『ゲゲゲの鬼太郎』(07・声の出演/本木克英監督)、『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』(11/蔵方政俊監督)、『かぐや姫の物語』(13・声の出演/高畑勲監督)、『人生の約束』(16/石橋冠監督)など。主演を務めるのは本作が初めてとなる。
柴咲コウ KO SHIBASAKI 1981年8月5日生まれ、東京都出身。深作欣二監督作『バトル・ロワイアル』(00)で注目を集め、翌01年には行定勲監督作『GO』(01)の演技が高く評価され日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、キネマ旬報ベストテン最優秀助演女優賞などその年の映画賞を総なめにした。03年公開の『黄泉がえり』(塩田明彦監督)では主題歌も担当し歌手デビュー、「RUI(ルイ)」名義でリリースした『月のしずく』が100万枚を超えるヒット曲となる。18年に「MuseK(ミュゼック)」名義で国外での活動も発表するなど女優業だけでなく歌手としても精力的に活動を続けている。さらに17年にはNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」の井伊直虎役で大河初出演にして主演を務め話題を呼んだ。その他、主な映画出演作は『世界の中心で、愛をさけぶ』(04/行定勲監督)、『メゾン・ド・ヒミコ』(05/犬童一心監督)、『容疑者Xの献身』(08/西谷弘監督)、『食堂かたつむり』(10/富永まい監督)、『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』(13/御法川修監督)、『47RONIN』(13/カール・リンシュ監督)、『青天の霹靂』(14/劇団ひとり監督)、『信長協奏曲』(16/松山博昭監督)など。
小林薫 KAORU KOBAYASHI 1951年9月4日生まれ、京都府出身。71年から80年まで唐十郎主宰の状況劇場に在籍。85年には『恋文』(神代辰巳監督)と『それから』(森田芳光監督)で第9回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞、08年にも『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン』(松岡錠司監督)で第31回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞している。近年の主な映画出演作は『舟を編む』(13/石井裕也監督)、『春を背負って』(14/木村大作監督)、『深夜食堂』シリーズ(15,16/松岡錠司監督)、『キセキ -あの日のソビト-』(17/兼重淳監督)、『武曲 MUKOKU』(17/熊切和嘉監督)、『ナミヤ雑貨店の奇跡』(17/廣木隆一監督)、『泣き虫しょったんの奇跡』(18/豊田利晃監督)、『夜明け』(19年公開予定/広瀬奈々子監督)など。
田中裕子 YUKO TANAKA 1955年4月29日生まれ、大阪府出身。文学座を経て映像、舞台と幅広く活躍する。 1979年にNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」でデビュー。81年には『ええじゃないか』『北斎漫画』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞を受賞。83年にNHK連続テレビ小説「おしん」で主役を務め国内だけでなく世界的に女優としてその名を知られるようになり、同年、映画『天城越え』でモントリオール世界映画祭主演女優賞を受賞。10年には紫綬褒章を受章している。近年の主な出演作は、映画『あなたへ』(12/降旗康男監督)、『はじまりのみち』(13/原恵一監督)、『共喰い』(13/青山真治監督)、『家路』(14/久保田直監督)、ドラマ「mother」(10/NTV)、「Woman」(13/NTV)、「anone」(18/NTV)など。
柄本佑 TASUKU EMOTO 1986年12月16日生まれ、東京都出身。黒木和雄監督作『美しい夏キリシマ』(03)に主演し活動を開始。同作で第77回キネマ旬報ベスト・テン新人男優賞受賞、第13回日本映画批評家大賞新人賞を受賞。16年にはエランドール賞新人賞も受賞している。主な映画出演作は『十七歳の風景~少年は何を見たか』(05/若松孝二監督)、『まほろ駅前多田便利軒』(11/大森立嗣監督)、『今日子と修一の場合』(13/奥田瑛二監督)、『フィギュアなあなた』(13/石井隆監督)、『ピース オブ ケイク』(15/田口トモロヲ監督)、『追憶』(17/降旗康男監督)、『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18/冨永昌敬監督)、『きみの鳥はうたえる』(18/三宅唱監督)、『ポルトの恋人たち -時の記憶-』(18/舩橋淳監督)など。
銀粉蝶 Guin-Poon-Chaw 80年初頭、劇作家・演出家の生田萬と共に劇団「ブリキの自発団」を創立。以降、劇団の活動にとどまらず、舞台、映画、ドラマなど多岐にわたり活躍している。10年には舞台「かたりの椅子」、「ガラスの葉」の演技が高く評価され第18回読売演劇大賞 優秀女優賞を受賞。本年、NODA・MAP第22回公演「贋作 桜の森の満開の下」にも出演。主な出演作は、テレビドラマ『京都人の密かな愉しみ』(15/NHK)、『花燃ゆ』(15/NHK)、『わろてんか』(17/NHK)、『奥様は、取り扱い注意』(17/NTV)、映画『Another アナザー』(12/古澤健監督)、『ふがいない僕は空を見た』(12/タナダユキ監督)、『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』(13/御法川修監督)、『少女』(16/三島有紀子監督)、『ぼくのおじさん』(16/山下敦弘監督)など。
山中崇 TAKASHI YAMANAKA 1978年3月18日生まれ、東京都出身。学生時代に演劇を始め、卒業後に本格化。その後、映画、ドラマ、CMなど幅広く活躍しており、舞台では野田秀樹、飴屋法水、松本雄吉ら気鋭演出家の作品に多々出演している。これまでの主な映画出演作は『松ヶ根乱射事件』(07/山下敦弘監督)、『ぐるりのこと』(08/橋口亮輔監督)、『わたし出すわ』(09/森田芳光監督)、『海炭市叙景』(10/熊切和嘉監督)、『The Flowers Of War/金陵十三釵』(11/チャン・イーモウ監督)、『ふがいない僕は空を見た』 (12/タナダユキ監督)、『家路』(14/久保田直監督)、『アウトレイジビヨンド』(12/北野武監督)、『恋人たち』(15/橋口亮輔監督)、『映画 深夜食堂』(15/松岡錠司監督)、『あゝ、荒野』(17/岸善幸監督)、『菊とギロチン』(18/瀬々敬久監督)など。
葉山奨之 SHONO HAYAMA 1995年12月19日生まれ、大阪府出身。11年、ドラマ「鈴木先生」(TX)で俳優デビュー。翌12年には『トテチータ・チキチータ』(古勝敦監督)で映画デビューも果たす。15年には連続テレビ小説「まれ」(NHK)で大きな注目を浴びる。以降、「逃げるは恥だが役に立つ」(16/TBS)、「僕たちがやりました」(17/KTV)、「透明なゆりかご」(18/NHK)など話題作に出演、「セトウツミ」(17/TX)ではW主演を務めた。また18年公開の映画『恋は雨あがりのように』(永井聡監督)ではスピンオフオリジナルドラマの主演も務め、同年、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018ニューウェーブアワード男優賞を受賞している。その他、主な映画出演作は『夏ノ日、君ノ声』(15/神村友征監督)、『青空エール』(16/三木孝浩監督)、『アズミ・ハルコは行方不明』(16/松居大悟監督)、『きょうのキラ君』(17/川村泰祐監督)など。
ベーコン BACON 2015年2月3日生まれ。キジトラ模様が印象的なアメリカンショートヘアの雄。オーディションで、100匹以上の中から岩合監督の目に留まりタマ役を射止めた。タマの設定年齢よりだいぶ若いことが懸念されたが、年齢にそぐわないどっしりと落ち着いた物腰で難役を見事に演じ切った。今までに、TVドラマ「ようこそ、わが家へ」(15/CX)、映画『ねこあつめの家』(17/蔵方政俊監督)、太陽生命CM「かけつけ隊サービス『太陽生命が大切にするもの』」篇などに出演している。

スタッフ

監督:岩合光昭 MITSUAKI IWAGO 1950年11月27日生まれ、東京都出身。大学在学中に動物写真家であった父・岩合徳光の助手を務めたことから、卒業後、自身も動物写真家として活動を開始。以後、世界中のあらゆる地域で野生動物や大自然だけでなく、身近な動物であるイヌやネコも撮影し続けている。79年にはアサヒグラフで連載された「海からの手紙」(81年朝日新聞社より刊行)で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。82年から84年までアフリカ・タンザニアに滞在して撮影した写真集「おきて」(86/小学館)は全世界で20万部を超えるロングセラーとなっている。その後、日本人として初めて、世界的なネイチャー誌「ナショナルジオグラフィック」の表紙を1986年5月号と1994年12月号の2度も飾り、世界的な動物写真家としてその地位を確立した。12年から始まった、世界各地のネコを撮影したドキュメンタリー番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」(NHK-BSプレミアム)はその放送のみにとどまらず、写真展や写真集、さらには再編集を加えた映画版も制作され劇場公開されたことでも話題を呼んだ。フィクション映画の監督は本作が初となる。
原作:ねこまき(ミューズワーク) NEKOMAKI(ms-work) 愛知・名古屋を拠点とし活動するイラストレーター。コミックエッセイをはじめ、犬猫のゆるキャラ漫画、広告イラストなども手がけている。著書に「まめねこ」シリーズ(さくら舎)、「ちびネコ どんぐり」(ホーム社)、「ケンちゃんと猫。ときどきアヒル」(幻冬舎)など。本作の原作「ねことじいちゃん」(KADOKAWA刊)はWebサイト「コミックエッセイ劇場」にて連載中。2015年8月、KADOKAWAにて単行本化。2018年2月までに1~4巻が刊行。累計発行部数45万部を超える人気コミック。
脚本:坪田文 FUMI TSUBOTA 岡山県出身。大学在学中に劇団を立ち上げ、全作品の執筆を手がける。TVドラマ「半沢直樹」(13/TBS)や連続テレビ小説「マッサン」(14/NHK)などに脚本協力として参加。近年ではドラマ・アニメなどの原案・シリーズ構成を含め脚本を担当するなど活動の幅を広げている。主な担当作品は、TVドラマ「コウノドリ」(17/TBS)、「部長 風花凜子の恋 〜会長・島耕作 特別編」(18/NTV)、映画では『映画 プリキュアドリームスターズ!』(17/宮本浩史監督)、『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』(18/李闘士男監督)など。
音楽:安川午朗 GORO YASUKAWA 愛知県生まれ長野県育ち。石井隆監督との出会いから映像作品の音楽を手がけるようになる。12年には『八日目の蝉』(成島出監督)の音楽で第35回日本アカデミー賞最優秀音楽賞を受賞。『凶悪』(13/白石和彌監督)では第68回毎日映画コンクール音楽賞、第35回ヨコハマ映画祭音楽賞を受賞。14年『ふしぎな岬の物語』、15年『ソロモンの偽証 前篇・事件』でも2年連続で日本アカデミー賞優秀音楽賞を受賞している。近年の担当作品は『ユリゴコロ』(17/熊澤尚人監督)、『孤狼の血』(18/白石和彌監督)、『空飛ぶタイヤ』(18/本木克英監督)など。
撮影:石垣求 MOTOMU ISHIGAKI 1984年生まれ。ニューヨーク市立ブルックリン大学映画学部卒業後、ワイクリフ・ジョンのMV「Mid Life Crisis」へ撮影部として、CBSテレビドラマ「PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット」、ボン・ジョヴィのMV「Scars On This Guitar」などへ照明部として参加するなど、ニューヨークを中心に活動。14年に自身が監督を務める短編『Memoir』が International Fashion Film Awardsにノミネート。16年には品川ヒロシ監督の短編映画『Pervert』(未)の撮影監督を、17年にはドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』(スティーヴン・シブル監督)で追加カメラマン兼助監督を務めた。今後も撮影等を担当する作品が数多く控えている。
フードスタイリスト:飯島奈美 NAMI IIJIMA 東京都出身。TVCMなど広告を中心に活動。06年の映画『かもめ食堂』(荻上直子監督)への参加をきっかけに映画のフードスタイリングを手がけるようになる。主な作品は『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン』(07/松岡錠司監督)、『歓喜の歌』(08/松岡錠司監督)、『南極料理人』(09/沖田修一監督)、『舟を編む』(13/石井裕也監督)、『海街diary』(15/是枝裕和監督)、NHK連続ドラマ小説「ごちそうさん」、TBS「深夜食堂」、TBS「カルテット」など。
アニマルコーディネーター:菊田秀逸 SHUICHI KIKUTA 動物プロダクション、グローバル・アニマルアクト所属のアニマルコーディネーター兼トレーナー。携わった映像作品は、大河ドラマ「おんな城主直虎」(17/NHK)、「もひかん家の家族会ぎ」(17/TVK)、「カルテット」(17/TBS)、「宮本から君へ」(18/TX)、「西郷どん」(18/NHK)、『去年の冬、きみと別れ』(18/瀧本智行監督)、『のみとり侍』(18/鶴橋康夫監督)、『コーヒーが冷めないうちに』(18/塚原あゆ子監督)など。